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story

きっと全てはわからない

流れ流れて行き着く先は深い藍《アイ》の海だとしても

それまで流れる水筋は、道も音も色すらも

どれも同じにはならないから

一葉はらりと、離れ落ちたその葉を拾って

泥をかぶり、岩場に沈んだその葉を拾って

新たな流れにのせたのはだれ

流れ落葉の夢現

蕪城が解き明かすのは過去の謎か未来の謎か、それともーー

蕪城は、とある県警の鑑識官として日々忙殺されながら過ごしていた。

しかし、ある時突然、明治時代へと飛ばされてしまう。

未体験の明治の環境や、タイムスリップの事実はもちろん、思いのほか未来からの人間を当然のように受け入れる周囲に戸惑う蕪城。

明治の警官月島の元、明治で起こる事件の捜査を手伝う一方で、謎の人物ハスミの残していく意味深な台詞に振り回されていく。

登場人物

蕪城 真輔(かぶらぎ なおすけ)

21世紀から明治に飛ばされてきた男。鑑識官として働いていた。明治では、警察官の月島の協力者として共に捜査をすることがある。 性格はのんき。元々のハードワークの反動か明治ではだらだらとした日常を送っている。 ヘビースモーカー。

月島 勇蔵 (つきしま ゆうぞう)