東国アーナヴァルタにて科学という技術革新が興り、かつて世界を支配していた魔法技術が衰退を始めた時代。
魔法中心の社会から変革を余儀なくされ、時代が動きつつあるリンデル王国のお話。
リンデル王国王子、アルスは王との折り合いが悪く、表舞台から遠い場所で過ごしていた。
寄宿学校から王宮へと戻ってきたアルスは、様々な理由から問題のある兵の集まりである第六近衛兵団の管理者として日々を過ごしていた。
ある日、とあるきっかけから城を抜け出すようになる。
そこで、クロードたち赤の守護者(レッドガーディアンズ)と出会い、王子という正体を隠したまま打ち解けていく。
彼らとの出会い、南部からおこる反乱の兆し。
すでに時代は動き出していた。
アルス・・・リンデル王国の王子。ある理由から王とは不仲で、基本的に表舞台には出てきていない。
ギブソン・・・リンデル王国の軍人。大佐。第六近衛兵団の団長。リンデル王国の武の要である名の知れた軍人だったが王の機嫌を損ねて降格させられた。
ジャック・・・近衛兵団団員。少尉。リンデル王国の宰相の次男。アルスの従者(ヴァレット)を命じられる。左遷されたが、実家のために名誉を回復したい。
ブライアン・・・第六近衛兵団の副官。大尉。昔からギブソンの下で働いている。真面目。
ユーフェミア・・・リンデル王国王女。国民の人気が高い。異母兄であるアルスのことを大変気にいっている。
メリッサ・・・ユーフェミア付きの家政婦長(ハウスキーパー)
ギルバード・・・第六近衛兵団の兵士。軍に入りたての若い少年。
ロイ・・・リンデル王国の事務官の少年。コネがものをいう環境の中、試験によって登用されたため、仕事を押し付けられたり、出世からは程遠そうな役を押し付けられている。